競技者のための食事レシピ集 Recipes for athletes

ジュニアアスリートからトップアスリートまで、スポーツをするすべての人を「食」で「支える」レシピ集です。スポーツ栄養学に基づいた、食事の考え方やポイント、献立・レシピを掲載しています。家庭でも作りやすい献立となっており、日頃のトレーニングをサポートすることはもちろん、試合前のコンディショニングや試合後のリカバリーまで、様々なシーンでご活用いただけるものとなっています。


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ジュニアアスリートと成年アスリートで大きく異なる点として、ジュニアアスリートは身体が成長段階であるということです。特に身長は小学生(高学年)から中学生にかけて成長のピークを迎えます。そのため、この時期は十分な食事と休養を確保し、身体づくりができる状態にすることが重要です。食事においては、十分なエネルギーとたんぱく質を確保するとともに、カルシウムや鉄も積極的に摂取するようにしましょう。また、十分な休養(睡眠)を確保することで、摂取したエネルギーをしっかりと身体の発育に使うことができます。競技力を向上させる上でも、土台となる丈夫で健康な身体は不可欠です。長く競技を続け、活躍するためにも成長期の食事と休養を大切にしましょう。ジュニアアスリート(中学生・高校生)における食事と休養の重要性食事の基本は、P6のように主食、主菜、副菜、果物、牛乳・乳製品がそろった食事を1日3食しっかり食べることです。1日3食を食べることはもちろん、主食、主菜、副菜、果物、牛乳・乳製品をそろえ、バランスよく食べる習慣を身につけることは非常に重要です。食事のポイントとして、エネルギー源となるごはんやパン、麺類等の炭水化物(糖質)を多めに食べて、牛乳・乳製品は毎食とることを心がけましょう。また、1回の食事で食べることが難しい場合は、「補食」(P76参照)を取り入れて、エネルギーを確保するようにしましょう。ジュニアアスリート(中学生・高校生)の望ましい食事についてエネルギー不足が長期化してしまうと、下図のように免疫や代謝などの生理的機能や成長・発達、健康状態に悪影響を及ぼし、その結果、パフォーマンスの低下につながります。①トレーニング量(トレーニング強度や時間)が多く、それに見合う食事量がとれていない。②食事の時間が確保できず、十分な食事量をとることができていない。③体型維持やダイエットなどを目的として、意図的な食事制限(糖質制限や脂質制限等)をしていて、必要なエネルギーが不足している。慢性的なエネルギー不足に要注意スポーツにおける相対的エネルギー不足持久能力の低下スポーツ傷害のリスクトレーニング反応の低下判断の低下協調運動の低下易刺激性集中力の低下抑うつグリコーゲン貯蔵低下筋力低下免疫月経機能骨の健康内分泌代謝成長発達血液心理心血管系消化器系RED-SFATRED-Sエネルギー不足の例RelativeEnergyDeficiencyinSport(RED-S)ジュニアアスリートについてRecipesforathletes10


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